2008年07月19日

[読書] メタルギアソリッド4(小説)   add to hatena add to hatena

今日は、昼から夜にかけて、一気に
「メタルギアソリッド4」の小説を読み上げた。

ゲームでお話は知っているはずなのに、
当のゲーム以上に泣いてしまった。
いや、ゲームでは目は潤んでも、泣かなかった。

オタコン視点での描写、映像から感じ取る必要がある細部の描写
によって、ゲームで小島監督が伝えたかったテーマが改めて
私の中で響いたからかもしれない。

そういうこともあって、「見てから読む」派の私としては
ゲームをプレイしてから読むことを勧めたい。
いや、ゲームをプレイした人にはぜひ読んで欲しいと思う。

2008年04月30日

[読書] パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本   add to hatena add to hatena

パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本

本書は、シリコンバレーで携帯電話関係を中心にコンサルタント
をやっている海部美知氏が書いた、日本の未来像への提案である。

前半で、歴史をひも解き、70年代から現代に至るまでの
日本人像と日本が直面している環境の変遷を
論理的に分析し、問題点を浮き彫りにしている。

具体的には、海外における「ジャパン・ブランド」が衰退していること、
日本社会の変化が遅く海外のスピードについていけなくなっていこと、
グローバル化・海外進出へのインセンティブがなくなっていることである。

それゆえに、近年の日本は、豊かさの中に閉塞感を感じながら、
前に進んでいかないという状況に直面している。

それに対し、海部氏は、多くの普通の人たちが少しずつ変わることで
変化を積み重ねていくという「現実的な解決策」を提案している。

ウェブを使って様々な人が集まってクラスターを創ることで、
試行錯誤によるイノベーションと多様性が生まれることを
受容する環境を作り上げることである。

また、個人の人生戦略として、身軽に海外に出かける
グローバル化も多様性の一つとして勧めている。

これは、非常に論理的で興味深い提案であると思う。

一方で、現実的な解決策であるがゆえに
ある程度の人達が行動しなければ変わらないという問題点を感じた。

しかし、巻末に書かれている梅田望夫氏の言葉、
自分の子供たちが切り開く未来の日本への期待の表明
としても読めるという言葉で、次の世代へのメッセージである
と納得した。

しかしながら、次の世代に託すのではなく、
私達が少しずつ始められることが詰まっている、
そんな良書である。

2008年03月23日

[読書] ウェブ時代 5つの定理   add to hatena add to hatena

去年、アメリカに、しかもシリコンバレーに初めて行った時から、
ずっと頭の中に一つの疑問があった。

「彼らと私たち日本人は根本的に何かが違う気がする。
 その違いの背景は一体何なのだろうか?」

その疑問に答えてくれたのが、梅田望夫さん
「ウェブ時代 5つの定理」である。

この本を読んで、シリコンバレーと日本の間には、
ぜひとも埋めたい大きな差分があることが分かった。
その一つが、ビジョナリーの存在である。

この本は、梅田望夫さんがシリコンバレーで集めてきた
ビジョナリーの言葉が凝縮されている本である。

ご本人は、勉強法としてビジョナリーの特に切れ味のある言葉
を探し、考察するということを続けてきたそうだが、
読むことでその成果を取り込むことができる。

本書に載っているビジョナリーの言葉は、社会(特にハイテク業界)
の現在を見事に表し、近未来を予感させるエッセンスに溢れている。
こんな未来が待っているのではないか、という予感やモチベーション
を何度となく感じることができた。

日本で、このような切れ味のある言葉にお目にかかれることは、
非常に少ないように思う。

もう一つが「アントレプレナーシップ」であろう。

#Entrepreneur Shipには、User Experienceに対する「おもてなし」や
#「あちら側」のような、見事な同意語(訳)が生まれると
#嬉しいのだが。

梅田さんは、本の中でアントレプレナーシップのことを
「新しい物事に対して創造意欲に燃え、リスクを引き受けて果敢に
 挑む姿勢、不確実な未来を楽しむ精神の持ちようなどを言い表すもの」
と説明している。

「起業や会社経営に関わるメンタリティとは限りません」
との注釈つきである。

日本における起業家は、新しい物事に対する創造意欲に
必ずしも燃えているわけじゃないのではないかと思う。

また、このアントレプレナーシップを会社や社会で
発揮することを奨励する文化もあまり根付いていないのではないか。

下手すれば、いやかなりの確率で煙たがられ、
「だったら海外へ」と海外進出をしてしまう人の割合
の方が圧倒的に多いのではないか、というのがいろいろな人と
交流をしてきての実感である。

この本は、まえがきにもある通り、現代社会に生きる上での
ヒントがふんだんに盛り込まれている。

実は、梅田さんの本を読むのは初めて(過去の本は、Web経由で
ほとんど知っている内容だったため未読)だったため、
比較はできないが、読んだ人のモチベーションアップに
役立つのは間違いない。

それと同時に、あとがきでも少し触れられている
「日本ならではの強さ」にシリコンバレーらしさを取り込む
ためのヒントにも溢れているように思う。

ぜひ、全ての人に読んで欲しい本である。

[読書] おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由   add to hatena add to hatena

おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由

MicrosoftにてWindows95,98、Internet Explorerの
開発に携わったのち、独立してUIEvolutionを
立ち上げた中島氏の書籍。

中島氏がブログ、Life is beautifulで語っている、
これからのビジネスで大切なUser Experience(おもてなし)
とは何なのか、そのポイントが凝縮されている。

中島氏のブログを読んだことが無い人には、
ぜひおすすめしたい。

逆に、中島氏のブログを2年くらい前から読んでいる
私にとっては、復習としての価値以上のものは少なかった。
「ソウル(魂)のあるものづくり」、「クラフトマンシップ」
くらいかな、新しく得たものは。

あと、第3章の特別対談はハッキリ言えば、余計なもの。
古川氏との対談は面白かったが、全ての対談が
本の趣旨からは脱線しているし、深みも感じられない。
別の形で掲載していただきたかったように思う。

2007年10月03日

[読書] ゲームデザイナー小島秀夫の視点   add to hatena add to hatena

久しぶりに、技術書でもビジネス書でもない書籍を読んだ気がする。
しかも、「今日読破したい」という衝動に駆られて読みきってしまった。

書籍のタイトルは、『ゲームデザイナー小島秀夫の視点』


この書籍は、私もファンになった「メタルギア」シリーズの生みの親である
ゲームデザイナーの小島秀夫氏のblog、「HIDEOBLOG」をまとめたものである。

期間は、2005年の東京ゲームショウのあたりから2006年1月まで。
2006年の1月にはネットラジオに移行している。


帯ではメタルギア4誕生への足跡のようなことが書かれているが、
そこはあまり本質ではないと思う。

「ゲームデザイナー」という仕事にこだわりを持ち、
第一線で活躍しているクリエーターの感性に触れられるところが
この本の一番面白いところだと思う。

多少の誇張はあっても日々を綴ったblogをまとめただけあって、
小島秀夫氏が生活の中で感じたこと、考えたことに溢れている。

それに触れられるだけでも、たいへん良い刺激になった。

2007年06月24日

[読書] クリティカルチェーン   add to hatena add to hatena

今日一日、昼から読み続けて、読みきってしまった。
久しぶりに集中して読書をした気がする。

さて、本書の内容。

「ザ・ゴール」で一世を風靡した制約理論(TOC)の
プロジェクトマネージメントへの適用について記述したもの。

おそらく読んだことのある人も多いでしょう。

大事なポイントは、2つ。

1つ目は、本書は、ITに限らずあらゆる
プロジェクトのマネージメントに向けて書かれている。

プロジェクトとは、ある新しい目的を持った仕事のために、
チームを組み、限られた予算と限られた期間で行う
仕事のことである。

プロジェクトは、一般的に少なくとも予算かスケジュールの
一方が超過すると考えられている。

その原因は何なのか?
どう対処するべきなのか?
ということについて書かれている。
その点は非常にロジカルだ。

2つ目は、小説としても非常に面白いこと。

その面白い小説の中で、「クリティカルチェーン」
という考え方を説明するのだから、すごい。

小難しい専門書が苦手な方でも楽しく読める。

プロジェクトマネージメントに関わる方には、
ぜひ一読をお勧めする。

2007年05月01日

[読書] 最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと   add to hatena add to hatena

『最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと』

タイトル通り、私がリーダーやマネージャーとして最高の成果を発揮することが
できるようにという期待を込めて読んだ。

もちろん、そのためにも役立つ内容が書いてあったと思う。

しかし、それだけに留まらず、自分のこれからのキャリアを改めて考える
きっかけを与えてくれる内容だった。

本文に書いてあることをまとめるのは、非常に単純だ。

  • 優れたマネージャーとなるためには、
    「部下一人ひとりの特色を発見し、有効に活用すること」
    を日々実践すること

  • 優れたリーダとなるためには、
    「よりよい未来に向けて人々を一致団結させる」
    ために行動すること

  • 成功をし続けるためには、
    「自分がしたくないことを見つけだし、それをやめる」
    という決断を繰り返すこと
これらについて、実例を挙げて論説している。

しかし、こう書いたところで本書の価値は失われない。

なぜなら、これらの3つを実践するために必要な行動、判断基準、
考え方、哲学、方程式などを実例を交えながら紹介しているからだ。
これらの説明は、実際に「たったのひとつのこと」を実践し、結果を出す
ためには非常に役立つだろう。

また、それだけでなく、豊富に出てくる実例は、自分のキャリアを考え直す
ためのものさしともなる。

科学的な理論だけでは分からない、「成功」とは何なのかについて
道しるべを与えてくれる。

リーダーやマネジャーのバイブルとしてだけではなく、「成功」について
考える上でも非常に価値のある本だろう。

2007年04月12日

[読書] コーチング一日一話   add to hatena add to hatena

『コーチング一日一話 今日から始める「気づき」の365項目』

一言で言えば、金言集。

タイトル通り、コーチングをする上で、部下を教育する上で
参考になる視点やエピソードが載っている。

その代わり、体系立てられてはいないため、コーチングに関して
全く前提知識を無しに読むのは、あまりお勧めできない。
たぶん、理解できないところもいくつか出てくると思うので。

逆に、コーチングについて体系立てられた本を一冊読んだ後なら、
考え方やテクニックがエピソードとつながり、非常に参考になると思う。

なお、傾向別に内容をまとめると、

  • 一人目の本間正人さんが書かれている箇所は、上司として部下を、
    先輩として後輩をコーチングするときに参考になる。
  • 二人目の青木安輝さん、三人目の高原恵子さんが書かれている箇所は、
    コンサルタントとしてコーチングを活用するときに参考になる。
  • 四人目の小野仁美さんが書かれている箇所は、セルフコーチング
    を実践するときに参考になる。
といった感じである。

2007年02月20日

Software Design 2007年3月号   add to hatena add to hatena

方々で話題のSoftware Design 2007年3月号ですが、
特集1のLinux日本語入力システム入門のテーマがマニアックで
執筆人も豪華なのが惹かれますね。

久しぶりに買ってみようかな。

[追記 3/7]
…で、買ってみました。

まだざっと見ただけですが、田畑さんの記事が、
日ごろ田畑さんが飲み会やら、日記やら、メーリングリストやらで
話している内容が凝縮されていて、面白いですね。

後でじっくり読もうと思います。

2006年10月31日

[読書] 現場リーダーの「技術」   add to hatena add to hatena

『プロジェクトを成功させる 現場リーダーの「技術」』

プロジェクトのボスとして全責任を負うプロジェクトマネージャではなく、
(どちらかと言うとその下で)プロジェクトの現場で実施に責任を負うリーダ
を現場リーダと定義している。

また、現場リーダは技術のリーダでもあると書いている。

おそらく、プログラマやエンジニアからキャリアをスタートさせる場合には
一度は通る道であろう。

私に場合は、「まさに今自分が担いたい仕事だ」と思いながら読んだ。
私は、この先に、アーキテクトになることを思い描きながら読んだが、
技術エキスパートを考えるのか、プロジェクトマネージャを考えるのかは
人それぞれだろうと思う。

内容としては、"アジャイル"や"プロジェクトファシリテーション"の立場
に基づいて書かれている。そのため、これらの知識がある方が、内容は
すんなりと理解しやすいはず。実際、いくつかの手法は、"アジャイル"の手法
などとして語られているものである。

ただ、そこに書かれている価値、仕事、技術は、筆者本人の経験と知識
を集約したものであることが分かる。量は少ないが、筆者本人の経験も
散りばめられており、参考になった。

もっと経験を盛り込めば、読み応えのある書籍にもなっただろうが、
200ページを切るページ数はすんなりと読めるので、その点はお得である。

2006年08月15日

[読書] 業務別データベース設計のためのデータモデリング入門   add to hatena add to hatena

『業務別データベース設計のためのデータモデリング入門』

タイトル通り、データベース設計の基礎となるデータモデリングの入門書。
正規化などの基本的なテクニックから、業務を意識したモデリングのコツまで
書かれている。

単なるテクニックに終始せず、業務をデータモデルに落とす際の観点や、
様々な実例について述べられている。

ただし、"業務別"とか"広範囲な業務知識"といった言葉が宣伝文句が
見受けられるが、あらゆる業務の基本となる「業務知識」について一通り
学べる、といった感覚の方が正しいと思う。その点では、満足できる。

また、観点や考え方を身に付けてもらいたいと筆者は書いているが、
どうしてそのデータモデルに落とすのが良いのかという「Why?」について
もう少し書いてくれても良いのにな、という印象も受けた。

2006年08月06日

[読書] 先制型プロジェクト・マネジメント   add to hatena add to hatena

『先制型プロジェクト・マネジメント』

PMBOKに基づくプロジェクトマネジメントの書籍。とはいっても、
100%ではなく、必要な知識やテクニックのカテゴリ分け等の「参考にしている」
という言い方の方が近いかもしれない。もちろん、PMBOKの解説書などではない。

本書では、以下のような内容について、著者のコンサルティング経験に基づく
現状分析、必要となるテクニックとその理由について解説がなされている。

  • プロジェクトの分析
  • 計画
    • WBSの構築
    • リソース・プランニング
    • 見積り
    • スケジューリング
    • リスク管理
  • 実施とコントロール
    • ベースライニング
    • バリアンス分析
    • チームビルディング
    • スコープ管理
テクニックの解説に留まらず、その背景である現状分析や理由説明が
書かれているのには訳がある。筆者は、単なる知識の蓄積は、
プロジェクトの現場では役に立たないと考えているからである。
実際のプロジェクトを経験、疑似体験することによって、
考え方や姿勢などと共にテクニックを身に着けていくことを推奨している。

また、様々なテクニックは、問題が顕在化する前に「先制的に」実行する
ことの重要性も強調している。

確かに書かれていることは、実際の現場でも役立ちそうな考え方から
テクニックまで書かれており読み応えはあった。一方で、筆者も述べている
ように実体験しながら常に参照するくらいでなければ、使いこなすのは難しい。


なお、プロジェクトマネジメントの書籍を読んでいるからといって、
プロジェクトマネージャを志望するように変わったわけではありません。
以前と変わらず、アーキテクト志望です。しかも、かなり上流から関われるような。

ただ、最近になって上流から関われるアーキテクトとして成熟するためには、
ビジネス(顧客)の視点、プロジェクトの視点、技術の視点
の三つが必要になるのではないか、と考え始めたからです。

そんな難しいことは抜きにして、実際に必要だから、
というのもあるのだけどね。

2006年04月17日

[読書] 実践ファンクションポイント法   add to hatena add to hatena

『実践ファンクションポイント法 改訂版』

この本では、UMLのクラス図を使った概念モデル(ER図の代わり)と
データフロー図を使って分析モデリングを行い、作成した分析モデルから
ファンクションポイント(FP)を求めるという手法を解説している。

FPには、いわゆる非機能要件、アルゴリズムの複雑さや開発言語といった
機能以外の生産性の要因となるものは、直接は加味されない。
調整係数といったものを使って、後から調整することになる。

この調整係数の部分は、筆者は、オリジナルのFP法による係数よりも
分かりやすさと納得度からCOCOMO-IIの係数を推している。

本全体として、標準的なFP法の解説、筆者の推薦する手法の解説、
FP法の問題点と他の見積もり手法の説明といった順で書かれている。

FP法を用いた見積もり方法に加えて、見積もりに関する様々な流れを
理解した上で、実際の業務への適用を検討できるようになっている。

あわせて、「日経システム構築 2005年11月号」の見積もりの特集記事も読んだが、
結論としては、以下の三点が言えそうだ。

  • 見積もりの手法自体は単純である。しかし、精度を高めるためには、経験が必要
  • 組織としての統計をとり活用することで、高い精度の見積もりが得られる
  • 状況に合わせて、複数の手法を活用した方が見積もりの精度が高くなる
このうち、自分で実践できるのは経験の蓄積になりそうだ。
先日書いた日ごろからのモデリングの練習が大事なのと同じで、
日ごろから分析モデリングと見積もりの実践が大事といったところだろうか。

2006年04月08日

今読んでいる本(2006/04/08)   add to hatena add to hatena

今現在読んでいる本 諸般の事情と、個人的な思い入れとで、同時並行で読んでいるところ。
他にも勉強したり調べていることがあるので、結構たいへん。

ちなみに、前者は半分くらい読んで、後者は読み始めたところ。

2006年03月07日

[読書] 心を動かすリーダーシップ   add to hatena add to hatena

『心を動かすリーダーシップ』

この本は以下の2つの視点で書かれている。
  • 社員全員を巻き込むボトムアップ形式の会社を作り上げるリーダーの視点
  • そのリーダーを育てるプロのコーチの視点
この本を読むとコーチングがリーダーとしての「ツール」の一つであることがよく分かる。

書かれていることはコーチングに留まらず、
  • 全ての判断・行動の「軸」を持つこと
  • リーダーとして「メンバー」に対するミッションを意識する
  • 安心感をベースにマネジメントをする
  • 誰に対しても同じ方針を貫く
といったリーダーにとって重要な視点も書かれている。

個人的には、リーダー必読の書と言えるのではないかと思う。

2006年02月26日

[読書] コーチングの技術   add to hatena add to hatena

個人的にはまっているコーチング書籍第2弾
#部屋の本棚には5冊ほどコーチング本がありますが...

『コーチングの技術』

一つ前に読んだ『部下を伸ばすコーチング』よりも、コーチングの基礎となる
組織内の人間関係や風土についてページを割いて説明しています。

その説明で始めて知ったのですが、ジャック・ウェルチもコーチングをGEに導入したようです。
#「結果的に」ということで、あくまで"コーチング"を学んで、
#意図して導入したわけではないことが併せて書かれています。

「コーチングの技術」というタイトルですが、コーチングのテクニックそのもの
の説明はあまり詳細には書かれていません。場合によっては、それゆえに
分かりにくく感じてしまう可能性も有ります。
#他書を読んだ後であれば、スムーズに頭に入ってきますけど。

その分、コーチングのフローについては詳しく書かれています。
基礎技術の理解の上に、このフローを理解すると役立ちそうです。

また、この本が優れているのは、同じ技術でも、

  • ファシリテーション
  • セルフコーチング
の技術に触れているところでしょう。

こちらも、具体例やフローが中心で、基本技術は他書による理解が必要です。
ですが、基本的なコーチングの知識を前提とすれば、非常に役立つ実例・手順書
になります。他の書籍にはあまり載っていないようなので、一読の価値があるでしょう。

2006年01月29日

[読書] 部下を伸ばすコーチング   add to hatena add to hatena

『部下を伸ばすコーチング』

指示・命令だけでは部下は伸びない。

上手く質問を投げかけることで、
意識が自分の内面に向き、深く考え、自分で答えを見つけ出す。
それをサポートするのがコーチングである。

この考え方は、コーチングの3つの哲学
  • 人は皆、無限の可能性を持っている
  • その人が必要とする答えは、全てその人の中にある
  • その答えを見つけるためには、パートナーが必要である
に基づく。

本の中では、この哲学がどういう理論に基づいているのか?
や、どういうテクニックを使えばよいコーチングが出来るのか?
について詳しく説明されている。

また、本書はただのコーチングの説明だけに留まっていない。

冒頭では、全ての答えは"下流"である当事者達、もしくはそれに近いもの達
が持つとして、接面を増やすためのヨコ型組織を提唱している。
このヨコ型組織は、協動関係を作り出すためにも優れているとしている。

図入り110ページの割には内容が濃い。
#B5サイズのせいもあるかもしれないけど。

2005年12月04日

[読書] 人を動かす   add to hatena add to hatena

『人を動かす』

マネージメントや交渉術などの基本となる「人心の掌握術」について書かれている。

本の中で述べられているその最大のポイントは、
人に重要感を持たせることである。

本の中では、その具体的な方策について、様々な切り口で、
具体例をあげて開設されている。テーマとしては、
  • まずほめる
  • 相手に思う存分話させる
  • 相手に同情を寄せる
など。

その説得力は、人間関係の講習会を踏まえて作られた本
だけのことはある。

2005年12月03日

[読書] 「うつ」な人ほど強くなれる   add to hatena add to hatena

slashdot.jpの日記だけを見ていた方は知らなかったと思いますが、
実は8月ごろ(症状的には7月くらい)からうつ病にかかり、
年明け復帰を目指して現在リハビリ中です。

詳細は、過去の日記をご覧いただきたいと思います。
そんな事情もあり、非常に興味深く読んだのが、
『「うつ」な人ほど強くなれる』
です。

"お涙ちょうだい的"な体験談は読みたくなく、かといって
医者が書いた本もあまり読みたくないと思った時に出会ったのがこの本です。

実は、関西オープンソースの帰りに衝動買いしたものなのですが、
あっという間に読み終わってしまいました。思わず頷いてしまう
ところも多々あり、非常に為になりました。

今回の教訓として、この病気は「なった人にしか分からない」という
実感もあるので、会社にも寄贈しようと思っています。
体験談に基づく知識を持っていれば、最後の一線を踏み越える前に
対処できるだろうという思いを込めて。

2005年10月31日

[読書] 三色ボールペン情報活用術   add to hatena add to hatena

『三色ボールペン情報活用術』

KOFへの行きの新幹線で読みました。
  • 赤:客観的に最重要なこと
  • 青:客観的にまあ重要なこと
  • 緑:主観的に(感性で)大事だと感じたこと
の3色に色分けし、情報の活用を積極的に行おうという内容。

その具体的方法として、「くぐらせる」、「立ち上がらせる」、
「編み出す」というキーワードが出てきます。

「くぐらせる」は暗黙知、経験知に"関わらせる"こと、
「立ち上がらせる」はキーワードなどの関係を図式化すること、
「編み出す」は「立ち上がらせ」たモノからアイデアを生み出すこと。


情報の「整理」=「活用」にしようという筆者のアイデアは
とても納得のできる内容です。また、アイデアに対する考え方も、
先に読んだ『アイデアのヒント』に通ずるものがあり、
とても参考になりました。

早速活用しています。